中学1年生の活動記録
―だんだんと大人に近づいていく娘―
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【発達検査・相談】
今年度 発達検査 WISCⅢ <学校担任>
渡部 徹先生
つばさ発達クリニック 藤岡Dr
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【中学進学】
「情緒障害学級」を中学校から県教育委員会へ申請するも、予算の都合上、新設ならず。(知的障害学級は以前からありました。)
「生活支援員」であれば配置が可能ということで、支援員が娘の特別支援学級にいてスタートとなりました。
[関連記事:知的障害者の障害等級]
[関連記事:「情緒障害特別支援学級」学校教育法第81条第2項]
【学校の活動】
□ 入学式 絶好調!返事もGood! (学校の配慮をいただき、前日に特別に登校。式のイメージトレーニングをしていただきました)
待ちに待った中学生!!「憧れのセラー服」。やはり、ひとつお姉さんになった気分もするでしょう。やる気満々です。
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□ 部活がはじまりました。
親の予想通り!! はじめっからずっこけております。
部活動は当校には運動部(バレーボール部)しかない。 本人も大変、先生も支援が大変でしょう。親も気が気でない。ちなみに、バレーボール部女子キャプテンは、自分のお姉ちゃん。(・・・それがなにか???お互いが知らん顔)
まあ、そんなもんかな~姉妹って・・・。
部活動の顧問の先生に特別に縄跳び等の体力トレーニングメニューを考えていただいて行っていました。
□ 運動会
小学校とは違い、練習量も少ない中学校。 本人、女子の創作ダンス、応援合戦、ムカデ競走や個人戦の障害物競争など、みんなと同じように出来ないかも・・・と心配していましたが、Good。上出来でしたよ。
[トトロ.Jクラブ活動]
1泊2日 夏季キャンプ
大洲市肱川町へ 今年も自分たちで計画を立てて、ボランティアさんと活動しました。もう慣れたものです。バーベキューをしました。下準備は自分たちで・・・。
【先生と母との連絡のやり取り】
メールや電話でやり取りをして学校の様子、家庭での様子を情報交換。
【発達障害の本人への告知】
本人が自分のことを、「私は『恥ずかしがりやのアレルギー』だがらみんなと同じに過ごせない」と言うことが多くなった。自分の持つ言葉のボキャブラリーの中から、選んだ言葉が『恥ずかしがりやのアレルギー』。
自分をわかってほしいというアピールの会話でした。
昨年も同級生の人権作文のときに、それとなく伝えた『障害』という文字にプラス、今年は『発達障害』と告げた。
「私は悪いの?」と母(私)に聞いてきた。「悪くないよ、特別なことじゃないよ。みんな何か体に不都合なことはあるんだから、それを助け合って生きるのが普通なんだから、私も、お姉ちゃんも友達も先生もみんな助けてくれるでしょ。私だって病気になることあるでしょ、そんな時は助けてもらわないと生きていけないから、協力してね」と言った。
【まさかの登校拒否!!】
3学期>>>
入学時、運動会など調子がよかっただけに母(私)も学校の先生も困惑。
本人、学校へ行きたくない。本当は勉強もしたいし、友達とも会いたいし、「義務教育」ってわかっているから、登校したいけど、行けない。複雑な想いのまま。欠席が多くなってきました。保健室登校が多くなった。
それでもいいよ、無理しないで。
【成長と支援】
■心 ・・・――――――――――
周囲の人が自分のことをどう見ているかが気になります。
いつの時でもぬいぐるみや人形が心の支え。最近のキャラクターはSo-Netのモモとコモモ。(今までペンギン、犬、リラックマなどいろいろと好きなものが変わってきました)そばにいると安心するようです。
←本人が母の携帯で撮影。
■体の変化――――――――――
女の子の体から女性へ・・・。 体毛も胸も生理も大人と変わりません。
中学校へ入学したばかりの頃は、体の変化を受け入れられず、ブラ(下着)もしない、月経時期の
下着の処理もしない。母(私)に言わない、隠す。汚れた下着を部屋で日にちが経って見つけ、
「ゲ~ええ~何これぇ~~~」と言いながら捨てることに困っていました。
13歳を迎えた頃にやっと慣れてくれた。月経期の処理は出来るようになったが、ブラは相変わらずしない。「なんとなくきつい、苦しい」と言っていたが、本当は恥ずかしいのだと思う。
■行動の特徴――――――――――
◆トイレの空間が怖い!?学校のトイレは行けない・・・我慢
◆中学生にもなって、家の物に落書き!!←母(私)なんでぇ~??
自分が気付かないうちにやっていたらしい。本人に問うと、「覚えていない」と言う。「ごめんなさい」とも言う。
今になって思えば、ストレスがたまっていて、やってしまった行為だったと・・・。小学校のときには、嫌なことがあると、保育園の時はカンシャク起こして、ひっくり返る、走って逃げる、パンツを脱ぐ・・・なんてことをしていた。小学校時には、髪の毛や眉毛を抜く、自傷行為があった。癇癪を起さなくなった分、自傷行為になっていた。現在、中学生で落書き・・・なんですね。様々なものに消えないピンクのペンで書かれてあって、困りました。
冷蔵庫に「冷蔵庫」と書かれてあり、フライパンに「フライパン」と。牛乳パックに「牛乳」、洗面台の鏡に「カガミ」、テレビに「テレビ」、マヨネーズに「マヨネーズ」と。・・・・・・・・・そっ、そのとおりですけど・・・何の意味が~~~。その物に名前を書いただけなので大きな差し支える害はないですが・・・。
リモコン オリゴ糖 テープ 小麦粉
なぜ、このような行為に?
中学生なりに、「がんばる力」が成長して、嫌なことやしんどいことでも我慢して出来るようになった半面、ストレスの発散、解消が出来ていなくて、ストレスが満杯になってしまって、ある時期、不思議だと思うくらい、心当たりのな時期にこのような行動をしたのでした。
命に危険はないので、悔しいけど怒らないで、「家のものに落書きされると困るのよね、何か書くなら紙にしてね」とだけ告げた。「わかった」と本人からの返事。・・・がしかし、しばらく、落書きは続き、次第におさまった。
【3年生だったお姉ちゃんが卒業】
お姉ちゃんが受験、卒業、高校合格を経験するのを見てきました。
自分は将来、どうすればいいんだろう、お姉ちゃんと同じ道は、自分は通れないし、自分の想いもあるからと思って、この時期悩んでいるようなセリフが多くなってきました。
「進路」・・・意識し始めました。
さあ、支援者はこの成長のサインを見過ごすわけにはいきません。
このサイン、上手に活かせれば、自立に向かえるはずです。
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本編関連リンク
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